息切れ、気づいていますか?息切れは心臓や肺からの危険信号かも

息切れは病気のサイン

階段や坂道で息切れを感じるようになったら、それは何か病気のサインの可能性があります※1。息切れを「もう歳だから」と考えてしまいがちですが、歳のせいだけではないかもしれません。
息切れの裏に心不全や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの重大な病気が隠れている場合がありますので、自分の息切れの原因が何なのかを病院で調べることが大切です。

※1 日本医師会「息切れがありませんか?―気づきにくいCOPD」(https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/307.pdf)

その息切れ、原因は何?

息切れを呈する病気には多くの種類がありますが、坂道や階段を登るときの息切れで多いのは心疾患、呼吸器疾患、血液疾患であり、心疾患では心不全など、呼吸器疾患ではCOPDなど、血液疾患では貧血などの病気で現れることが多いです※2。そのため、自分の息切れが心臓か肺、もしくは別のところからの危険信号なのかをきちんと見極めることが大切です。

※2 日本呼吸器学会「呼吸器Q&A」(https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=56)

同じ息切れでも実は違う?

例えば、心不全とCOPDでは、ともに息切れが起こりますが、それぞれ特徴が異なります。
心不全では、夜間に呼吸が苦しくなって目覚めるという特徴があります(発作性夜間呼吸困難)※3。また、横になった状態より座った状態のほうが呼吸が楽になるということもあります(起座呼吸)※4
一方、COPDでは、肺の機能の低下とともに動くと息切れするようになるため、息切れがあると運動するのが嫌になり、運動をしなくなります※5
息切れが気になる方は一度、病院で検査を受けてみてはいかがでしょうか?

※3 日本心臓財団「心不全 Question11」(https://www.jhf.or.jp/pro/hint/c4/hint011.html)
※4 日本心臓財団「心不全 Question10」(https://www.jhf.or.jp/pro/hint/c4/hint010.html)
※5 環境再生保全機構「COPD Q&A」(https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/copd/qa/05.html)