咳は、痰の有無によっても分類※され、痰が出る「湿った咳」と、痰が出ないか出たとしても少量の「乾いた咳(空咳)」に分けられます。
一般的に、乾いた咳の原因としては、咳ぜん息やアトピー咳嗽などが考えられます。一方、湿った咳の原因として多いのは、風邪などの感染症ですが、長引く場合は、ぜん息やCOPDが隠れている可能性があります。
慢性の咳や痰は、COPDの早期症状であることが多いのですが、喫煙や風邪のせいだと考え軽視している人が少なくありません。COPD早期発見のためのチェックシートでは、質問項目に咳や痰が含まれていますので、気になる人はチェックしてみましょう。
※日本呼吸器学会 咳嗽・喀痰の診療ガイドライン 2019作成委員会(編).咳嗽・喀痰の診療ガイドライン 2019.
メディカルレビュー社, p9
咳の種類とおもな原因